大根のカルテ
▪大根について
原産地は主に地中海地方やインド、中国、中央アジアを中心とした地域で、各地域で生まれた多くの種や変種が交雑しながら、弥生時代には日本に渡来していました。古名ではスズシロと呼ばれ、春の七草として、昔から親しまれた名前でもあります。また、古くから各地で改良され、現在では100以上の品種があります。
▪大根の選び方
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青首の部分はより青く、白い部分は肌が透き通るようなスベスベしてつやがあるものが良いです。カットして売っているものは鬆(す)が入ってないものを選びます。
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ひげ根が多いものや深いものは硬かったり辛かったりするので避けます。
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葉付きのものは葉が新鮮なものが良いです。
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ずっしりと重いものは、水分がたっぷりで新鮮な証拠です。
※鬆(す)とは、水分が抜けてしまうためにできる隙間や穴。断面の繊維が浮き上がっており、乾燥するとできてしまいます。
▪大根の保存方法
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葉をつけたままにしておくと、水分が葉にいってしまい、鬆(す)入れの原因となるため、葉の付け根の部分から切り落としてポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
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冬場は濡らした新聞紙に包んで冷暗所で保存します。
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たくさんある時はせん切りなどにして干し、切干にして保存します。
▪大根の栄養
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大根の葉は、根に比べると比較にならない程のカロテンやビタミンC、カルシウム、鉄分を多く含んでいます。
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ビタミンCが豊富で風邪の予防に効果的です。また、大根の持つ酵素には、のどの粘膜の炎症を鎮める作用があるため、民間療法にも用いられています。
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大根の根にはでんぷん分解酵素(アミラーゼ)が含まれているため、げっぷ、胸やけ、胃のもたれ、胃酸過多、二日酔いなどの症状に効果があります。
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豊富な食物繊維が腸を整え、腸内の老廃物を一掃するので、肌を美しくするなど美容にも良いと言われています。
▪大根の調理方法
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ビタミンC、アミラーゼは熱に弱いので、生で食べた方が予防効果があります。
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煮物にする時はすじの部分まで厚く皮をむいて使います。
▪愛知の伝統野菜
方領大根
2007年愛知の伝統野菜に追加。
昭和戦前から栽培されてきた奥三河天狗なすは、命名の基となる天狗伝説のある奥三河津具地域を中心に栽培されています。
形は名前の通り、天狗の鼻状の奇形果ができやすく、なすとは思えないほど愛嬌のある形です。普通のなすがマグロの赤身なら、奥三河天狗なすは大トロです。