れんこんのカルテ
▪れんこんについて
原産地はインドで、中国に渡った後、五世紀ごろに日本に伝えられ、そのころは蜂巣(ハチス)と呼ばれていました。それは、花が終わってできる実の入った花托(かたく)※の表面が蜂の巣に似ていることからつけられました。 その後、チが抜けてハスとなり、この地下茎を食べることから蓮根と呼ばれるようになりました。
※花托(かたく):
花をつける小さな枝である花柄(かへい)の先端で、花びら・雄しべ・雌しべなどがつく部分。花床ともいう。
▪れんこんの選び方
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形がふっくらとして丸く肉厚のものを選びます。
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切り口がみずみずしいものを選びます。切り口や穴の中が黒ずんで変色しているものは避けましょう。
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泥つきで握ったときにハリがあり、しっかりとした硬さを感じるものを選びます。
▪れんこんの保存方法
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泥つきのものはそのままぬらした新聞紙などに包んで袋に入れ、湿気を逃がさないようにして冷蔵庫で保存します。
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洗ったものは全体に水に漬けて変色を避け、早めに食べます。
▪れんこんの栄養
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主成分は糖質で野菜類の中ではエネルギーが高いです。
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切った時に糸をひく粘りの成分ムチンは、胃壁を保護しタンパク質や脂肪の消化を促進します。
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ビタミンCが豊富。デンプン質でガードされているため、熱や酸素で壊れにくいのがれんこんのビタミンCの特徴です。
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切り口の変色はタンニンが含まれているからです。タンニンは消炎や止血作用があります。
▪れんこんの調理方法
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ほとんど和風料理に使われ、お祝い事には欠かせない食材です。レンコンの穴が「先が見通せる」と開運の象徴とされ、正月料理の酢れんこんや桃の節句、端午の節句などの散らし寿司の材料として使われます。
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切ったら酢水に漬けてアクを抜き、茹でるときは沸騰したお湯に塩と酢を入れた中で茹でます。
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おろして使うとまた別のもちもちとした触感になり、ハンバーグ、肉団子などに入れたり、おろしたレンコンにエビやぎんなん、しいたけなどの野菜を混ぜて器に入れて蒸して、和風のあんをかけて食べるれんこん蒸しもおいしいです。