玉ねぎのカルテ
▪玉ねぎについて
玉ねぎの原産地は中央アジアとされ、栽培の歴史は非常に古く、古代エジプトやメソポタミア文明頃から始まっていたと言われています。
特に古代エジプトではピラミッド建設の際、労働者のスタミナ源として食べられていたと言われており、腰に玉ねぎやニンニクのようなものをぶら下げている姿が壁画に描かれています。また、玉ねぎがピラミッド建設に従事した労働者の給料の支払いに使われたという話もあります。
日本には、明治時代にアメリカから北海道と大阪の2箇所に伝わりました。これが、春蒔きの秋どり玉ねぎ(北海道)と秋蒔きの春どり玉ねぎ(大阪)となったのです。
▪玉ねぎの選び方
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表面の皮にギズなどがなくしっかり乾いているものが良いです。
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芽が出ているものは避けます。
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全体に丸みを帯びていて凹んでいないものを選びます。
▪玉ねぎの保存方法
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3月下旬から登場する新玉ねぎと、季節に関係なく見かける、乾燥させて貯蔵性を上げた黄玉ねぎがあります。新玉ねぎは時間とともに風味が薄れ、傷みが早いです。余ったものは長持ちしないので、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
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黄玉ねぎは蒸れると腐りやすいので、風通しが良く、日の当たらない場所につるすことで長期保存ができます。
▪玉ねぎの栄養
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ビタミンB群の吸収力を高め、さらに殺菌力をもつアリシンが含まれています。アリシンは新陳代謝を活発にして疲労回復にも効果的です。
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切った時に発する臭いや、涙が出る要因は硫化アリルで、血液をサラサラにします。
▪玉ねぎの調理方法
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新玉ねぎは柔らかく、生でスライスしても辛味が少ないので、サラダにして食べるとおいしいです。
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玉ねぎは良く炒めると甘みが増すので、オニオングラタンや煮込み料理、ソースなどに使う時は、甘みを出すために良く炒めます。
▪愛知の伝統野菜
知多3号
2007年愛知の伝統野菜に追加。
昭和戦前から栽培されてきた奥三河天狗なすは、命名の基となる天狗伝説のある奥三河津具地域を中心に栽培されています。
形は名前の通り、天狗の鼻状の奇形果ができやすく、なすとは思えないほど愛嬌のある形です。普通のなすがマグロの赤身なら、奥三河天狗なすは大トロです。